WEEKLY REPORT | 第2208号 No.14 2021年12月3日 |
SERVE TO CHANGE LIVES 奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために |
本日のプログラム | 次例会の予定 | 前例会の記録 |
○12月3日(金)第2208回 ○ソング:君が代 奉仕の理想 ○年次総会 担当 会長・幹事 |
○12月10日(金)第2209回 ○ソング:我等の生業 ○内部卓話 担当 会員増強委員会 |
○11月30日(火)第2207回 14時30分~ ○岐阜Bグループ合同例会・I.M. YouTube ライブ視聴(9/11の変更) 担当 会長・幹事 |
岐阜Bグループガバナー公式訪問合同例会・I.M. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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来客紹介 | 出席報告 | ||||
![]() ・辰野 勇様 (株式会社モンベル代表取締役会長・大阪ロータリークラブ) ・RI第2630地区ガバナー 浦田幸一様 |
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各クラブ方針・活動報告 | ||
会長代理 藤井達郎副会長 本年度のスローガンを「ロータリープライド」と掲げました。「プライド」とは誇り。ロータリーの誇り、すなわち奉仕。私たちはこの地域社会に生まれ、地域社会に育てられて暮らしています。これまで事業が継続できたのも地域に守られているからです。このお世話になった地域社会に恩返しをするためにも奉仕は必要不可欠なことです。奉仕の理念は言わばロータリーの誇り(プライド)。私たちロータリーの原点である「奉仕」。この誇りを胸に一年間活動してまいります。 クラブ方針 <地域奉仕事業> 今年度は、新たに大きな事業を行うことを控え、例会数も考慮し、かつ、対外的事業である清掃、献血事業を増やし、地域貢献を目指す事業作りをします。 <継続事業の再考> 私たちの今まで行ってきた奉仕活動は、ロータリー精神に基づき行ってきた事業ばかりなので、すべてに事業継続が好ましいことだと考えます。しかし、求められ受け入れる事業ばかりでなく、それがクラブの現状を考慮し継続していかなければならない事業なのかを見極めた事業展開を考え、クラブに見合った事業内容にしてくことを目指します。 <会員増強維持> 女性会員入会も含め、引き続き会員増強を行います。候補者を一人がひとりを募り、情報共有をしてリーフレットなど活用し勧誘に努める。会員維持には親睦交流が役立てていると考えています。会員同士の懇親親睦をできるようなクラブ運営を目指します。 <会員相互の親睦> 入会の動機がそれぞれ異なっていても、共にロータリークラブに在籍し、志同じするものが相集っている団体です。会員相互の融和をより深めるような親睦事業の展開。また、若い会員を育て次の時代に輝くる日が来るような研修事業を行っていきます。 活動報告 本年度は例会数43回を予定しておりますが、8月からのまん延防止、緊急事態宣言のため、7回休会とし、9月末まで計画通り事業を進めることはできませんでした。 長年継続事業として行ってきています特別養護老人ホームリバーサイド川島園へ訪問し、岐阜工業高校ブラスバンド部に演奏していただく事業、スポーツ少年団支援事業にともなう開会式参加、8月の笠松町川まつり翌日の早朝清掃活動、ぎなんフェスタ内での献血事業を計画しておりましたが、それぞれ先方より感染防止のため中止の連絡をいただき、中止となりました。 しかし、笠松町のみなと公園の清掃については、古田笠松町長にお伺いを立て、代替の場所を検討し、清掃場所を笠松競馬場南堤防へ変更し、清掃を行いました。 対外事業は多々中止が決定となりましたが、9月からはリモートでの参加も含め、会場と併せて例会を再開しております。 7月には、毎年、日本児童育成園の子どもたちを回転寿司に招待する事業を継続しておりましたが、感染予防のため、入所の子どもたちと先生方の分を寿司折めにして施設へ届けさせていただきました。子どもたちの喜ぶ笑顔はロータリー事業の活力となります。 今年の新事業として、単発ですが、1月に笠松町子ども児童館が新規開館いたしますので、こちらにシンボルツリーとして、どんぐりの木を植樹させていただく予定です。 |
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ガバナー卓話 地区ガバナー 浦田 幸一様 | ||
ここに来るまでに数多くの研修を受けてきました。昨年の7月から本年6月まででおおよそセミナーは50回、(会議・懇談会は40回)その間、ロータリーの理念といった話はたった1回、RI会長の最初のRI方針のメッセージ[超我の奉仕]の考え、それ1回だけです。あとは全て皆さんに動いてもらうため、会員を増やすため、寄付をしてもらうための研修、お話です。このままではロータリーは単なる慈善活動ボランティア団体に成りきってしまう。100年先輩の皆さんが積み上げてきた、ここに来ては、日本独自の、と言っていいロータリーの伝統、文化は水の泡と帰してしまいます。私は、日本が培ってきたロータリーの思想、理念を大切に思い、その話を地区ロータリアンに話していきたいと考えています。ロータリアンが常に持ち続け、社会のためお役に立つための心のあり様を話します。 アメリカン・ドリームの話 アメリカンドリームの話です。ゴルフ コロナ禍でゴルフ人気が復活! アーノルドパーマーズベイヒル 3月に行われたアーノルドパーマー招待ゴルフ。ブライソン・デシャンボがパー5 、370ヤード池越え、あれを見て同組のマキロイの調子がおかしくなった。 (1ヤード91.4cm) (写真省略)南アフリカのルーキー、ウィルコ・ニネナベール 欧州ツアーで4番(パー5)のティショット。348yd先のバンカーをキャリーで軽々と越え、フェアウェイを勢いよく転がってからラフで止まり440ヤード。彼の第1ラウンドのティショットの平均は416.5ydだった。(これからロングがミドル、ミドルがショート)メジャー第3戦◇マスターズ◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)松山英樹(29)日本人として初のメジャー制覇を遂げた。世界ランク15位になった。 同組ザンダー・シャウフェレ(27) ゴルフの話題は尽きませんが。 (写真省略)(Augusta2億3千万) (全米女子オープン1億1千万) アメリカツアー最終戦、年間チャンピオンFEDXカップ上位30名 賞金10億円 アメリカンドリームと経済 ゴルフ賞金分配表(※表省略) 経済学者フリードマンに言わせれば さしずめ スポーツ選手のすべきことは他者を打ち負かしトップになり金と名誉を得ることにある 優秀な選手はどんどん米国に集まる。アメリカンドリームという、だれでも豊かになれるチャンスがある一方で、光と影の部分で本当に貧しい人たちが増えている。 市場の原理を「見えざる手」にたとえ、自由放任を主張したアダム・スミス。公共事業など政府が市場に介入することで経済はうまくいくと主張したケインズ。そのケインズの理論を批判し、再び自由主義に光を当て徹底的に推し進めたのが、アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンです。フリードマンは人間にとって何よりも大事なことは自由である、自由に行動することが最もすばらしいこと、人を殺したりものを奪ったりしてはいけないけれども、法に触れなければ、人に迷惑をかけなければ、何をやっても自由という考え。これが彼の考え方です。このような人のことを「リバタリアン」と言います。 かつてアメリカでは禁酒法が施行され、酒をつくることも飲むことも禁止された時代がありました。ところが当時のマフィア、アル・カポネが酒の密売を行い、闇の世界が大きく拡大してしまいました。禁止をすると裏で金儲けをしようという者が現れて、逆に闇世界がはびこる。だから全部自由にしてしまうほうがいい、これがフリードマンの考え方です。 「企業の社会的責任は利益を増やすことにある」と断言 法に触れずにしっかり儲けよ、気があるなら幾ばくか慈善寄付をしろ! 新自由主義は、アメリカでは共和党に大きな影響力を持っており、歴代の大統領にとっての知恵袋となっています。とりわけドナルド・トランプ。経済政策においても同じ新自由主義を推し進めてきました。 レーガン大統領の頃から本格的に広がった新自由主義政策よって貧富の差が非常に大きくなり、巨大な格差社会が生まれました。不満が高まっています。2011年9月、ニューヨークのウォール街周辺でのデモをきっかけに、失業問題の改善や格差是正を訴える運動が全米各地に広がりました。これは、行きすぎた新自由主義によって生まれた深刻な格差社会に対する、アメリカ国民の異議申し立てという一面があります。それから10年何らの改善もない。 ひとつまみの富裕層、大多数の困窮者、貧富の差が格差社会を生み、差別となって社会が苦悩する、それがアメリカ。 フリードマンは1976年にノーベル経済学賞を受賞しています。彼の考え方に対しては、実にすばらしいと高く評価する声があります。その一方で、強い立場や能力がある強者の論理ではないか、弱者にとってはこの理屈は成り立たないのではないかという批判があることもまた事実です。 トヨタ純利益 2兆3000億円 豊田社長 4億5000万円 GM純利益 6500億円 GMトップの報酬25億円 豊田章男トヨタ社長の6倍弱 フォード純利益 4000億円 フォードCEO報酬24億円 16年、トヨタ社長の5倍 企業の人事や福利厚生等のコンサルティングを手がけるウイリス・タワーズワトソンの調査では、アメリカにおける売上高1兆円以上の企業247社の役員報酬中央値は、13.1億円なのに対し、日本企業72社のそれは1.4億円と、約10倍の開きがあることが示されている。アメリカ企業のトップはウォルト・ディズニーCEOのロバート・アイガー氏で、報酬は2,370万ドル。1ドル=110円で換算すると約26億円となる。 そもそも、何をもって妥当な役員報酬とするのか、また、役員報酬の正当性はどの様に評価されるべきであろうか、もし、CEOの巧みな経営手腕が企業業績を押し上げたのであれば、この業績に連動する報酬がCEOに支払われることに異論は少ないであろう。しかしながらその場合でも、例えばROE(自己資本利益率・自己資本の効率的利益を生み出す指数)などの経営指標のみを基準に用いて判断し、その経営手腕が従業員に過度な負担を課すことに費やされた結果として達成された企業業績であるならば、社会的に考えても、その報酬の正当性には疑問である。 (グラフ省略) 日本のCEOの報酬は従業員報酬の10倍か ら20倍の範囲に収まる企業が多いが、アメリカのそれは「図・比較表」で分かるように300倍である。その要因は3つ、第一に経営手法の技術的な確立により、他業種の人間にも経営を依頼することが可能となり、経営者市場の発展を促したこと、第二に、例えば会計業務のように、従来はミドル層が担っていた業務が海外へアウト・ソーシ ングされていること(国内従業員報酬の減少)が 要因として挙げられる。さらに第三の要因とし て、公的規制を含めて企業内のガバナンスが不十 分であることにより、経営者が自らの報酬を引上げることが容易になっているとの仮説もある。 アメリカを代表する自由資本主義社会のますます広がる混迷の部分、格差貧困。それらから派生する数々の暴力、暴動、テロ、紛争。 世界70億人の未来に危機を募らせ、世界の識者が集まり 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)2020年初「ダボス・マニフェスト2020」として「企業は顧客、従業員、地域社会、そして株主などあらゆる利害関係者の役に立つ存在であるべきだ」とする理念を強調し提言・次回は2021シンガポールで開催予定 ステークホルダー資本主義について多く論じられる思われる それに先立つこと 2019年8月・米経済団体 ビジネス・ラウンドテーブル (日本は経団連) 「米経済界は株主だけでなく従業員や地域社会などすべての利害関係者に経済的利益をもたらす責任がある」とする声明を発表。 企業は公器だ! (日本の経営者が長年、主張していた経営思想)(今頃気がついたのか) ラウンドテーブルもダボス会議も危機感をもつて提言 フリードマンの新自由資本主義の大きな転換点 株価上昇や配当増加など投資家の利益を最優先 金融緩和による株価の上昇と実体経済との乖離 所得格差の拡大 富裕層、経営者の資産膨れ上がり 企業収益が拡大する程には労働者の賃金は上昇しない 富める者と富めない者 それから半世紀 アメリカを中心にこの考えで世界経済が動いてきた 新自由資本主義の過渡期から衰退期 コロナ禍での株価の最高値の一方で失業、貧困、富める者と富めないもの拡大、暴動、紛争、への入り口 企業のフライングによる環境汚染、破壊、改ざん偽装問題 何をやっても自由と自分第一主義が重なる 新自由資本主義 から ステークホルダー資本主義 日本は大昔からステークホルダー資本主義 比較的に日本は欧米よりは格差は低い (カルロス・ゴーンではない) 「アメリカの売上高1兆円以上の企業247社の役員報酬中央値は13.1億円なのに対し、日本企業72社のそれは1.4億円と、約10倍の開きがある」 日本企業は古くから「売り手・買い手・世間の三方よし」という、近江商人の経営哲学が根付く。利益だけを追求するのではなく、お客様に満足してもらうと同時に社会へも貢献。 古くから数多くの企業で実践されてきた考え方、ステークホルダー資本主義の概念に通じる。 古くからの教えを現代へ 世間良し、買い手良し、売り手よし 自分より社会、個人、団体を先に重んじる 他者を第一と考える ―― 超我の奉仕 もうひとつ 先義後利(せんぎこうり) 人として当然あるべき道理をわきまえ、人が守るべき道徳を一番に考え他者へ行う。利益は追求するものではなく後から付いてくるもの。 義は自分自身の行いを突き詰める意味合いをもつ 丹精込め、真心込め、誠意をもって ―― 他者への行いが先にある 超我の奉仕 通じる 東洋思想から派生した朱子学、陽明学、古学、国学、仏教、神道と融合の武士道 日本の教え「三方よし」「先義後利」が日本らしい “日本らしい超我の奉仕” 「三方よし」 「先義後利」 この二つの教えをとらえ 日本らしい超我の奉仕 自分を見つめ、社会を裏切らず人々のお役に立つ ロータリアンがロータリアンとして常に心に備えておくものが“日本らしい超我の奉仕” だと考えます。奉仕をしようが奉仕をしまいが、常に心に備える ステークホルダー資本主義の先進国 日本のロータリーの先人達100年積み重ねてきたロータリー思想・哲学は、これからの社会に必要とされる |
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I.M. 記念講演 | ||
講師 辰野 勇様 |
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