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WEEKLY REPORT 第833号 No.34 2011年4月25日
地域を育み、大陸をつなぐ  BUILDING COMMUNITIES BRIDGING CONTINENTS

前例会の記録 本日のプログラム 次例会の予定
○4月18日(月) 第832回
○ソング:それでこそロータリー
○行事:地区協議会報告
臨時総会
(担当 会長・幹事)
○4月25日(月) 第833回
○ソング:手に手つないで
○行事:外部卓話
小倉道生様(瑞浪RC)
(担当 会報等)
○5月9日(月) 第834回
○ソング:君が代・奉仕の理想
○行事:クラブフォーラム
(原点に帰る)
(担当 職業奉仕委員会)

会長挨拶 (横山榮祐会長)
横山榮祐会長
『日本の原発奴隷』
 福島第一原発には、常に、もう失うものを何も持たない者達のための仕事がある。Mさんが、東京公園で、住居としていた4つのダンボールで眠っていた時、二人の男が彼に近づき、その仕事の話を持ちかけた。特別な能力は何も必要なく、前回の工場労働者の仕事の倍額が支払われ、48時間で戻って来られる。2日後、この破産した元重役と、他10名のホームレスは、首都から北へ200Kmに位置する発電所に運ばれ、清掃人として登録された。
 「何の清掃人だ?」誰かが尋ねた。監督が、特別な服を配り、円筒状の巨大な鉄の部屋に彼らを連れて行った。30度から50度の間で変化する内部の温度と、湿気のせいで、労働者たちは、3分ごとに外へ息をしに出なければならなかった。放射線測定器は最大値をはるかに超えていたため、故障しているに違いないと彼らは考えた。一人、また一人と、男達は顔を覆っていたマスクを外した。「めがねのガラスが曇って、視界が悪かったんだ。時間内に仕事を終えないと、支払いはされないことになっていた。」53歳のMさんは回想する。「仲間の一人が近づいてきて言ったんだ。俺達は原子炉の中にいるって。」
 この福島原発訪問の3年後、東京の新宿公園のホームレスに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している。”仕事を請けるな。殺されるぞ。”彼らのの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行なわれてきた。そして、今日も続いている。K大学の物理学教授、F氏の調査によると、この間、700人から1000人の下請け労働者が亡くなり、さらに何千人もが癌にかかっている。
 原発奴隷は、日本で最も良く守られている秘密の一つである。いくつかの国内最大企業と、おそるべきマフィア、やくざが関わる慣行について知る人はほとんどいない。やくざは、電力会社のために労働者を探し、選抜し、契約することを請け負っている。「やくざが原発親方となるケースが相当数あります。日当は約3万円が相場なのに、彼らがそのうちの2万円をピンハネしている。労働者は危険作業とピンハネの二重の差別に泣いている。」と写真家H氏は説明する。彼らは、30年間、日本の下請け労働者を調査し、写真で記録している。
 H氏とF教授は下請け労働者が常に出入する場所を何度も訪れて回り、彼らに危険を警告し、彼らの問題を裁判所に持ち込むよう促している。H氏はカメラによって―彼らは当レポートの写真の撮影者である―、F氏は、彼らの放射能研究によって、日本政府、エネルギー多国籍企業、そして、人材募集網に挑んでいる。彼らの意図は、70年代に静かに始まり、原発が、その操業のために、生活困窮者との契約に完全に依存するに至るまで拡大した悪習にブレーキをかけることである。「日本の近代化の進んだ、日の昇る場所です。しかし、この人々にとっては地獄であるということも、世界は知るべきなのです。」とH氏は語る。
 日本は第二次世界大戦後の廃墟の中から、世界で最も発達した先進技術社会へと移るにあたって、20世紀で最も目覚しい変革を遂げた。その変化は、かなりの電力需要をもたらし、日本の国を、世界有数の原子力エネルギー依存国に変えた。
 常に7万人以上が、全国9電力の発電所と52の原子炉で働いている。発電所は、技術職には自社の従業員を雇用しているが、従業員の90%以上が、社会で最も恵まれない層に属する、一時雇用の、知識を持たない労働者である。下請け労働者は、最も危険な仕事のために別に分けられる。原子炉の清掃から、漏出が起きた時の汚染の除去、つまり、技術者が近づかない、そこでの修理の仕事まで。
 Aさんは、1994年の亡くなるまでの8年間近くの間、そのような仕事に使われていた。その若者は横須賀の生まれで、高校を卒業して静岡浜岡原発での仕事を持ちかけられた。「何年もの間、私には何も見えておらず、自分の息子がどこで働いているのか知りませんでした。今、あの子の死は殺人であると分かっています。」彼の母、Bさんはそう嘆く。
 B夫妻は、Aさんを消耗させ、2年の間病床で衰弱させ、耐え難い痛みの中で命を終えさせた、その血液と骨の癌の責任を、発電所に負わせるための労災認定の闘いに勝った、最初の家族である。彼は29歳で亡くなった。
 原子力産業における初期の悪習の発覚後も、貧困者の募集が止むことはなかった。誰の代行か分からない男達が、頻繁に、東京、横浜などの都市を巡って、働き口を提供して回る。そこに潜む危険を隠し、ホームレスたちを騙している。発電所は、少なくとも、毎年5000人の一時雇用労働者を必要としており、F教授は、少なくともその半分は下請け労働者であると考える。
 最近まで、日本の街では生活困窮者は珍しかった。今日、彼らを見かけないことは、ほとんどない。原発は余剰労働力を当てにしている。日本は、12年間経済不況の中にあり、何千人もの給与所得者を路上に送り出し、一人あたり所得において、世界3大富裕国の一つに位置付けたその経済的奇跡のモデルを疑わしいものにしている。多くの失業者が、家族を養えない屈辱に耐えかねて、毎年自らの命を絶つ3万人の一員となる。そうでない者はホームレスとなり、公園をさまよい、自分を捨てた社会の輪との接触を失う。

文責 第19代会長 横山榮祐

来客紹介 出席報告
本日のホームクラブ
13/18 (72.22%)
先々週の補正出席率
14/18 (77.77%)
ニコボックス投函発表 (担当 野々部良委員)
野々部良委員
◎横山榮祐会長
 先週、夜間例会欠席ですみませんでした。
◎篠田伸実君
 お久しぶりです。皆様お元気ですか? 私は恥かしい程、元気です。
◎野々部良君
 お久しぶりです。覚えていただいていますでしょうか!野々部です。震災でかなりバタバタしておりましので。またよろしくお願いします。
臨時総会
 次々年度のB分区のガバナー補佐として、当クラブは横山榮祐現会長を決定。
地区協議会報告 (担当 会長・幹事)
2010〜2011年度 第2630地区協議会(四日市市文化会館)2011年4月17日開催 参加者のみなさん
真鍋貞典会員 尾藤英邦会員 会場の様子
◎柳原会員、真鍋会員、尾藤会員が地区協議会の報告をしました。 
2010-2011週報/年間行事予定
岐阜エトスロータリークラブ 2010〜2011年度
例会日 毎週月曜日 12:30〜13:30 (第一例会は月曜日19:00〜20:00)
例会場 岐阜グランドホテル TEL:058- 233-1111
〒502-8567 岐阜市長良648
事務局 〒500-8833 岐阜市神田町2丁目  岐阜商工会議所3F
TEL:058-264-9235  Email:info@ethos.jpn.org
会長/横山榮祐  副会長/真鍋貞典  幹事/水野雄二 会長エレクト/柳原英三
会報委員会/真鍋貞典・中島幸宣・柳原英三・武藤容治・竹島武彦