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WEEKLY REPORT 第785号 No.26 2010年3月8日
 ロータリーの未来はあなたの手の中に

前例会の記録 本日のプログラム 次例会の予定
○3月1日(月) 第784回
○ソング:君が代・奉仕の理想
○行事:卓話
(担当:会計)
○3月8日(月) 第785回
○ソング:我等の生業
○行事:ロータリーを楽しもう
(担当:国際奉仕委員会)
○3月15日(月) 第786回
○ソング:それでこそロータリー
○行事:卓話
(担当:分類・増強委員会)
会長挨拶 (竹島武彦会長)
 本日のお客様は水野雄二会員からの紹介で、富田信介様です。どうぞよろしくお願いいたします。
 冬季オリンピックも今日で終わります。浅田真央選手の金メダルが期待されておりましたが、残念ながら銀メダルとなりました。そして、昨日はチリで大地震がありました。地球温暖化の影響があるのでしょうか。日本でも大地震の発生が危惧されております。では本日もよろしくお願いいたします。
来客紹介 出席報告
日本ハイドロパック(株)代表取締役社長 富田信介様
本日のホームクラブ
12/18 (66.66%)
先々週の補正出席率
15/18 (83.33%)
◎水野雄二会員より、富田信介様のご紹介
 今日ご紹介させていただきますのは、日本ハイドロパック株式会社の代表取締役社長をしておられます富田信介さんです。茜部に本社を持っておられますが、大株主さんはアメリカの方でございます。非常に広範囲に活動をしてみえて、利益も素晴らしく岐阜にこれだけの会社があるのをうれしく思います。
富田信介様
◎富田信介様ご挨拶
 今日はお招きいただきましてありがとうございます。32歳の時に茜部で起業いたしました。2〜3名で始めまして、今11名でやっております。東京営業所3名、岐阜が8名です。売上はおかげさまで年間ピーク時で5億を超えました。事業内容は、アメリカにハイドロパックという会社がありまして、ここの高圧ポンプ、コンプレッサーを輸入しまして、販売・サービスをやっております。用途はいろいろございますが、今一番伸びていますのは、自動車のエアバッグです。SRSエアバッグの心臓部にガスが入っていまして、ぶつかるとガスが噴出してバッグが膨らみます。その真ん中の栓のところにある圧縮機を納入させていただいております。他にも自動車関係では、ディーゼルエンジンの直噴火で2000気圧に堪える部品のテストなどです。エネルギー関係では、水素と電気で走る車用の、ステーションの方の圧縮機をやっております。小さい特殊な分野でやっておりまして、ここまでやってまいりました。ハイドロパックも当時は13名くらいの会社でした。あと10年は、がんばって後継者を育ててやっていきたいと思っております。また、お世話になるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
慶祝行事 (担当:出席・親睦委員会 高橋陽一委員)
出席・親睦 高橋陽一委員 乾杯挨拶 篠田伸実副会長
◆会員誕生日
 高橋陽一君 野々部良君
◆結婚記念日
 中島幸宣君 野々部良君
委員会報告
広江武典委員長
◎ロータリー財団委員会 広江武典委員長
 昨日、地区ロータリー財団委員会セミナーがございまして、竹島会長と参加してまいりました。新しい会員の方もみえますので、ロータリー財団の説明を少しさせていただきます。ロータリー財団とは、英語で「The Rotary Foundation」、略してT.R.F.といいます。ロータリーはR.I.(Rotary International)という世界的に統一された組織体です。そのR.I.を構成しているメンバーが岐阜エトスロータリークラブであり、各ロータリークラブです。世界中のロータリークラブが集まってR.I.を構成しています。そのR.I.に付属する組織として、ロータリー財団があります。世界的な人道的支援活動を行なっております。飲み水に困っている地域や学校がない地域、貧困や病気で困っている地域の人々を支援します。このような活動をロータリー財団でお金を集めまして行なっております。日頃、ドキュメント番組で目にするような世界的な貧困や病気で困っている人に対して、我々は一個人としては何もできませんが、ロータリークラブのメンバーであれば、ロータリー財団へ少し寄付をすることによって、そういった人道的な支援活動に参加することができます。これがロータリークラブに所属するメリットの一つであります。
 ロータリー財団では、ポリオ撲滅に10年以上前から取り組んでおります。私は7〜8年前にこの地区のエリアコーディネーターという仕事をさせていただきました。「ポリオ・プラス」といいまして、ポリオ以外にも百日咳や、新生児がかかる伝染病を地球上から撲滅するため、取り組んでまいりました。一時期、ポリオは撲滅できたと宣言がされたことがありましたが、その後、WHOが調査したところ、ナイジェリア・インド・アフガニスタン・パキスタンの4カ国では、ポリオウィルスの感染が続いていることが判明いたしました。今までロータリー財団はかなりの金額を投入してやってまいりましたが、この4カ国においては識字率が低い、生活水準も低い、宗教上の問題、迷信、反米感情などで、親が子どもにワクチンを飲ませないということがあり、完全な撲滅に至っておりません。数年前、そのための資金としてあと1億ドルが必要だということになりました。WHOの呼びかけに応じた世界的組織が2つあります。一つはロータリー財団、もう一つがマイクロソフト会長夫妻のビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団です。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が1億ドル、ロータリー財団も1億ドル、合計2億ドルの資金を集めポリオ撲滅に取り掛かりました。しかし、WHOのその後の調査で更に資金が必要なことがわかりました。ワクチンにはそれほどの費用はかかりませんが、医師や看護師を現地へ派遣する費用が大きな割合を占めます。ビル・ゲイツ財団が更に2億ドル、ロータリー財団は更に1億ドルということになりました。前回と合わせてロータリー財団としては2億ドルを拠出するということです。数年前、ロータリー財団のお金の運営について不明瞭ではないかと、問題になったことがありました。その後、十分な査察をした結果、不正があったり資金の流用があったわけではなく、官僚的組織が肥大し過ぎて、管理にお金が掛かり過ぎていたということで、改革が進められた結果、現在では、問題は解消したという報告がありました。それでまた、今回も皆さんにお金を出していただくのか。以前、ポリオプラスの時はお金を出していただきました。今回は、直接皆さんから徴収させていただく予定はなく、地区にDDFという地区の補助金がございます。2年前に拠出したお金の50パーセントが地区に戻ってきて、地区で人道的な活動をするための資金に充てるものです。その資金が余っておりますので、今回はこのDDFをポリオ撲滅のために使います。しかしながら、地球上からポリオを撲滅するためには、まだまだお金がかかりますので、主旨に賛同していただけましたら自主的にご寄付をしていただきたいということでございます。皆さんも新型インフルエンザの時に経験されましたように、例えばアフガニスタンにポリオ(小児まひ)があれば、今の時代ですと一年もしない内に、世界中に広まってしまうわけです。また、近日中にロータリー財団の方からご寄付のお願いに参りますので、その節にはどうぞよろしくご協力をお願いいたします。
卓話 (担当:会計)
尾藤英邦会員
『ロータリアンとしての源を訪ねて』 尾藤英邦会員
 今年1月30日、『ロータリアンとしての源を訪ねる』というテーマで、2630地区広報・情報委員長の津南ロータリークラブ坂口周平会員がお話をされました。お手元にお配りしました資料は、その70分くらいの内容をメモし、まとめたものに少し資料を追加したものです。非常に素晴らしい内容でしたので、紹介をしたいと思います。『ロータリアンとしての源を訪ねる』ということで、どういう時代背景で、ロータリーが生まれたのか。ロータリーの友より抜粋したところを読みます。20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の影で、商業道徳の欠如が目につくようになります。弁護士のポール・ハリスは3人の友人と話し合い、お互いに信頼できる公正な取引をし、仕事上のつきあいがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたいと、ロータリークラブという会合を考えました。1905年2月23日、シカゴでロータリークラブが誕生しました。ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりであると書かれています。倫理とは、人と人との関係であって、「倫」は仲間という意味です。倫理とは、ギリシャ語でエトスといいます。岐阜エトスロータリークラブの手帳には、エトスとは、「社会精神・品位・道徳的倫理の遵守」と書かれています。素晴らしい訳をされていると思います。
 『四つのテスト』が創られた思想的背景について。真実かどうか。「みんなに公平か。好意と友情を深めるか。みんなのためになるかどうか。」日本の文化ではこういう形ではないと思いますが、キリスト教からの流れではないかと思います。ポール・ハリスはクリスチャンであった祖父の影響を受けて育ちます。プロテスタントであったから、ロータリーの根底にはプロテスタンティズムがあります。1932年、ハーバードJ・テイラーが「四つのテスト」を創りました。これが1905年から27年後のことです。プロテスタントとは、宗教改革運動で、カトリック教会から分離し、特に福音主義を理念とするキリスト教諸派の総称であって、特定の教団を指す名称ではない。プロテスタントという教派は存在しないということです。イタリアのルネッサンスが最盛期を迎えた頃に、教会のために善行を積めば、その功績で罪が許されるという教えがありました。「免罪符」という切符を手に入れた者(買った者)は罪を許してもらえるということで、この免罪符が売られました。ドイツの宗教改革者のマルティン・ルターは、1517年、ドイツで免罪符が売り出された時、「魂の救済は善行ではなく、福音の信仰によってのみ得られる」と批判しました。また、スイスに亡命したフランス人のカルバンは、ドイツに少し遅れて、スイスでの宗教改革を起しました。魂の救済に関しては神によって予め定められているとする「予定説」を説きました。人はそれぞれ救いの確かさを信じて、自分の欲望を抑え、職業労働に励むように勧め、営利活動やその結果としての富の蓄積を認めました。逆に言えば、カトリックではそのようなことを認めてなかったということです。この教えは、スイスの他に、産業が発達したスコットランド、フランス、イギリス、オランダに広まりました。イギリスでは、ヘンリー8世の離婚問題によって、カトリック教会から離れ、イギリス国教会が確立しました。16〜17世紀にイギリス国教会の中のカルバン派、これがピューリタンと呼ばれ、勢力を持って教会の内部を改革をしようとします。ひどい弾圧を受けたピューリタンの中には、イギリスでの弾圧を逃れ、1620年、メイフラワー号でアメリカへ移住しました。ポール・ハリスのおじいさんがこのピューリタンの一人です。ロータリーの根底には、プロテスタンティズムがあるということです。マックス・ウェーバーはドイツの経済学者ですが、ピューリタンのことを『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という著書の中で「ヨーロッパの近代化はプロテスタントよって担われたと言ってよい。ピューリタンは与えられた職を天職と考えてそれに打ち込むことで自分は神に救われる者の一人であることを確認する」このように書いています。具体的には、「職業人として多くを稼ぎ、多くを蓄えよ。しかし、質素であれ。多くを施せ。」当時は教会税というものがありましたので、教会税を出させるためとも言われています。これは四つのテストの基になったということでです。アメリカのプロテスタンティズムについて、共和党と民主党の二大政党の差について、完全自由主義の共和党は、隣の人が貧しい生活をしていても自分は自分。たくさん儲けた人は、税金をたくさん税金を払います。民主党は福祉・自由主義・リベラル・平等という考え方。隣の人が貧しい食事をしていたら、自分も同じものを食べるべきだ。すべての者は平等である・・・という考え方です。国民皆保険がアメリカでは、なかなかできません。この2つの政党で考え方の違いということがあるのかもしれません。
 ロータリークラブでいわれる「He profits most who serves best」最もよく奉仕するものは、最も多く報われる・・・について、事業所のためのロータリーではないことは勿論であって、職業人を中心にしたことによって「Profit=利益を得る」という意味になりました。四つのテストの4つめ、「みんなのためになるか」(Will it be BENEFICIAL to all concerned ?)は「BENEFICIAL」 利益のことで「みんなの儲けになるかどうか」と訳すところを「みんなのためになるかどうか」と訳しました。1920年(大正9年)、日本にロータリークラブができましたが、このように訳されました。ロータリーは「I serve」であり、「We serv」ではない。自分自身の意思、自主性を重んずる。儲けて個人の意思で寄付をするというのがロータリーです。一番大切なことは、一人一人が光り輝いている社会になるということです・・・というお話をされました。
2009-2010週報/年間行事予定
岐阜エトスロータリークラブ 2009〜2010年度
例会日 毎週月曜日 12:30〜13:30
例会場 岐阜グランドホテル TEL:058- 233-1111
〒502-8567 岐阜市長良648
事務局 〒500-8833 岐阜市神田町2丁目  岐阜商工会議所3F
TEL:058-264-9235  Email:info@ethos.jpn.org
会長・竹島武彦  副会長・篠田伸実  幹事・中島幸宣  会報担当・大野茂夫