WEEKLY REPORT
第549号  No.387  2004年5月24日
手を貸そう       "Lend a Hand"

本日のプログラム
前例会の記録
次例会の予定

○5月24日(月) 第549回 
○ソング:それでこそロータリー
○行事:国際大会報告
(担当 国際奉仕)

○5月17日(月) 第548回 
○ソング:我等の生業
○行事:外部卓話
「今、話題の年金問題」について 
真鍋社会保険労務士事務所
社会保険労務士 真鍋孔伸様
(担当 会報・クラブ歴史)

○6月7日(月) 第550回 
○ソング:君が代。奉仕の理想
○行事:総会
次年度事業計画・予算案)
(担当 会長・幹事)



会長挨拶 篠田伸実会長

皆様、こんにちは。うっとうしい天気が続いております。沖縄は5月5日にすでに梅雨入りしたそうですが、今朝の新聞には北海道の釧路で桜の開花宣言がされたと載っておりました。2ヶ月かけて桜前線が日本を通過していくということから、いろんな季節を味わうことのできる日本のよさをあらためて感じました。昔、ある本で読んだのですが国民性が決定される条件として気候が大きく影響しているとありました。日本のように冬は寒く、夏は暑いというメリハリのある気候が知識の発達へとつながっていると書かれてありました。
話は変わりますが、昨日岐阜城RCの10周年記念式典に幹事と共に出席してまいりました。38名という会員数ですがユニークでとてもいい活動をしておられます。我々も負けないよう頑張らなくてはと思いました。ガバナー補佐もおっしゃられていたように人数の大小ではなく、どんな活動を行っているかでそのクラブのよさも決まってくると思っておりますので皆様のご協力よろしくお願いします。
○澤島先生挨拶
いつもお世話になっております。4月から新年度の活動が始まりましたのでご挨拶にうかがいました。16年度の主な活動といたしましては、中国の広州市から音楽祭へお招きいただいておりますので7月19〜23日まで行ってまいります。そして9月19日には定期演奏会、11月5〜7日には福岡の国民文化祭へ参加、そして定例のクリスマスチャリティーコンサートという予定となっております。8月にはインターアクトとしての活動も行っていく予定でございますので、また皆様のご協力をよろしくお願い致します。
○小野木由美子様
いつもご支援いただきましてありがとうございます。子供たちも一生懸命頑張っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
○楠田孝子様
皆様にはお世話になりまして感謝申し上げます。今年度も協賛をよろしくお願い致します。


来客紹介 出席報告
真鍋孔伸様 (社会保険労務士)
小坂良治様 (美濃R.C)
澤島富雄先生 (長良高校コーラス部顧問)
小野木由美子様 (後援会事務局長)
楠田孝子様 (後援会協賛係長)
本日のホームクラブ 先々週の補正出席率

 20/29  68.96 % 

  22/29  75.86 %

ニコBOX 栗林委員

澤島富雄先生
世界の平和のために、今年もSing a song!常に明るく美しい未来を目指して活動したいと思っています。エトスロータリーの皆様、一層仲良くして下さい。

篠田伸実
真鍋先生、本日は宜しくお願いします。小坂様、澤島先生、ようこそおこし下さいました。ごゆっくりして下さい。

高橋陽一
私たちの任期もあと1月半ですが、来週の国際大会、AB合同ゴルフコンペ等々、行事も多数控えております。会員の皆様の協力よろしくお願いします。

栗林裕樹
広江さんに脅迫されて!!
寺田 稔
先週、例会を一回休んだだけなのに、栗林パスト会長さんから久しぶりですねと言われました。ショック!!
杉江正光
先日の次期合同委員会に出席の皆様お疲れ様でした。来期はよろしくお願い致します。後藤さん、昨日のインターアクト教師部会お疲れさまでした。

後藤昌弘
今日は打ち合わせの日程を一日まちがえてしまいました。おかげで今日の出席は一番です。年をとってしまったのでしょうか・・・。

寺澤祥一
広江先生にたのまれたので投函します。

横山榮祐
平成16年5月吉日、剣道場「真武館」の完成となりました。
柳原英三
毎年4月5月は金属製造業は公共予算が出てこなく
、仕事が少ないのですが、今年は多少よくなっているようです。


委員会報告

◆社会奉仕委員会:園部委員長
皆様には既にご連絡させていただいておりますが、6月12日は例会変更で柳津ジャスコにおいて献血となっております。皆様のご協力をよろしくお願い致します。
◆国際奉仕委員会:榎本委員長
オバイドル君からメールが届き、基金の明細の報告がございましたので皆様にお知らせいたします。
メンバーの方へ
こんにちは。ながいあいだいそがしくてれんらくできなくて、ほんとにごめんなさい。2003ねん、みんなうれしかったとおもいますが、わたしたちもげんきでした。デウリむらとわたしほんとにうれしいです。2003年のEOFのため、もらったおかねとつかったおかねのけいさん、すぐにだします。おそくなってほんとにごめんなさい。
たいへんおせわになってほんとにありがとうございます。いつもあなたたちのためおいのりをしております。みんなげんきでがんばってください。わたしはまたEOFのレポートをおくります。
総収入 1,018,467taka (日本円 2,036,934円) 1taka 現在約2円
総支出   74,200taka (日本円  148,400円)
差引残高 944,267taka (日本円 1,888,534円)
今後あと50万円送金の予定ですが、この報告書をもとに更に検討していきたいと思っております。


外部卓話 「今、話題の年金問題」について  真鍋社会保険労務士事務所 社会保険労務士 真鍋孔伸様
  (担当 会報・クラブ歴史)

◎生信委員長
本日は外部卓話ということで、今話題となっております年金についてお話を伺おうと 社会保険労務士の真鍋孔伸様におこしいただきました。私も非常に興味のある問題でありますし、年金の仕組みについて不合理な点があるのではないかという不満もありますので、そのあたりをふまえて今日はお話いただけると思います。後ほど時間があれば質問なども受け付けたいと思いますので、皆様ご清聴のほどよろしくお願い致します。
◎真鍋孔伸様卓話
ただ今ご紹介にあずかりました社会保険労務士の真鍋でございます。本日はお招きいただきありがとうございます。
それでは年金について概略だけになるかと思いますがお話させていただきます。
まず、わが国の年金制度の沿革ということで、歴史的背景の説明をいたします。わが国の公的年金制度は、明治8年に海軍、その翌年に陸軍の恩給制度がスタートし、明治17年には官吏を対象とした恩給制度が設けられたことがその起源とされています。その後それぞれの制度が整理され、ひとつの恩給制度にまとめられました。
また、当時鉄道部門、専売・印刷・通信部門、営林部門の現業員は恩給制度の適用外でありましたが、大正9年に年金制度が導入されました。
一方、民間労働者を対象としたわが国最初の年金制度は、昭和15年の船員を対象とした「船員保険」に始まり、昭和17年には船員以外の民間企業の現業部門の男子労働者を対象とした「労働者年金保険」がスタートした。その後昭和19年に現業部門以外の男子や女子へ適用拡大され名称も「厚生年金保険」に改称されました。
一時中断されていた厚生年金保険は戦後再スタートし、同時に私立学校の教職員等が分離独立して「私立学校教職員共済組合」が、昭和34年には農林漁業団体の職員等が分離独立して「農林漁業団体職員共済組合」が発足しました。
また、昭和31年には「公共企業体職員等共済組合」、昭和33年には新しい「国家公務員共済組合」、昭和37年には新しい「地方公務員等共済組合」がそれぞれ発足し、被用者年金制度が整うことになりました。
わが国には自営業などが加入する年金制度はありませんでしたが、昭和34年に被用者年金制度の加入対象とならない国民を対象とした「国民年金法」が施行され、昭和36年4月から保険料の徴収がスタートしました。
これにより、すべての国民がなんらかの形でいずれかの年金制度に加入する体制が整いました。そして、昭和61年4月新年金制度への移行時には「基礎年金の導入」により、国民年金はすべての公的年金制度の土台となる年金制度として位置付けられ、日本に住むすべての人は加入が義務付けられました。
次に公的年金の特徴についてですが、まず第一に国民皆年金だということです。昭和36年に自営業者や無業者を対象とする旧国民年金制度が発足し、国民皆年金が実現しましたが、当時は現在の基礎年金給付のように国民すべてを対象にする制度はなく、分立した制度体系をとっていたため、産業構造の変化等によって、財政基盤が不安定になったり、加入している制度により給付と負担の両面で不公平が生じていました。このため昭和60年改正において、全国民共通に給付される基礎年金を創設するとともに、厚生年金等の被用者年金は基礎年金給付の上乗せの2階部分として、報酬比例年金を給付する制度へと再編成しました。こうした国民皆年金制度をとることにより、安定した保険集団が構成され社会全体で老後の所得保障という問題に対応していくことが可能となります。基礎年金は、老後生活の基礎的部分を保障するため、全国民共通の給付を支給するものであり、その費用については、国民全体で公平に負担する仕組みとなっています。具体的には、基礎年金給付費総額を各制度に属する被保険者数等に応じて負担しています。
二つ目の特徴としては、わが国の公的年金は社会保険方式となっていることです。公的年金制度の加入者は、それぞれ保険料を拠出しそれに応じて年金給付を受けます。基本的には保険料を納めなければ年金は受けられないし、納めた期間が長ければ支給される年金も多くなります。公的年金制度は老後の所得保障を確保して高齢者になったときに子供に頼ることなく、自立して生活できるようになる仕組みです。社会保険である公的年金は強制加入の仕組みを取っています。若い頃から老後に備えて必要なお金を確保するという個人の視点でみた必要性はもとより、現役世代の国民が全員参加で公的年金を支えることを義務付けることによって、安定した所得保障制度を構築するという制度全体の視点からみた必要性があるからです。公的年金は貯蓄と違い自分の納めた保険料が利子とともにそのまま自分にかえってくるというものではありません。公的年金は現役時代の給与の低い人にも一定以上の年金を保障する仕組みとなっており、いわば所得再分配を伴うものとなっています。国民年金については、無業者など保険料負担が困難な人も被保険者となるので、このような人に対して保険料免除の制度を設け、年金受給権を保障しています。公的年金の財源は、保険料収入及び積立金の運用収入を基本とするものですが、基礎年金の給付に必要な費用の3分の1は、国庫で負担しています。
もう一つの特徴としては世代間扶養ということです。かつて高齢者は子供による私的な扶養や老後のための貯蓄によって生活を送ってきました。しかし、貯蓄については必要充分な貯蓄額を事前に知ることは困難なことです。子供による扶養も不安定で子供のいない人もいれば、子供自身の経済状況に左右されることにもなります。さらに平均寿命の大幅な伸びにより、老後生活が長期化したことも私的な扶養や貯蓄による老後生活を送ることを困難にしています。今日、公的年金は基本的には現役世代の保険料負担で高齢者世代を支える世代間扶養の考え方で運営されています。現役世代が全員でルールに従って保険料を納付し、その時々の高齢者全体を支える仕組みは私的な扶養の不安定性やそれをめぐる気兼ねやトラブルなどを避けるというメリットもあります。また、現役世代は生み出す富の一定割合をその時々の高齢者世代に再分配することにより、年金額を物価に合せてスライドさせ、実質的価値を維持した年金を一生涯にわたって保障するという安定的な老後の所得保障を可能にしています。年金は高齢者世代にとってはもちろんのこと、若い世代にとっても自分の親の私的な扶養や自身の老後の心配を取り除く役割を果たすものです。
ここのところ、年金の問題が取りざたされ、不公平さや仕組みの不明瞭な部分についてばかりが目立っていますが、公的年金のメリットもたくさんあります。まず、税の還付があるということ。これは現在給付されている年金の3分の1が国庫負担であることから、還付されていると考えられるのです。今回の改正で国庫負担は2分の1に引き上げられることにもなっています。次に公的年金は老後の年金給付のみならず、病気やけがで障害を負ってしまった場合は「障害年金」、一家の大黒柱が死亡した場合は「遺族年金」の支給があり、いわば2大特約付なのです。また、インフレリスクに対応し、物価の変化に応じて支給額が変わる仕組みになっているため、民間の個人年金のように給付が固定されてはいません。更に給付期間も限定されておらず、終身年金なのです。そして、全額所得控除の対象になるため、節税効果が高いといえるのです。
最後に公的年金各制度の財政収支状況の資料もお付けしておきましたので、参考にしていただけたらと思います。ご清聴ありがとうございました。


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岐阜エトスロータリークラブ
例会日 毎週月曜日 12:30〜13:30
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会長・篠田伸実   会長エレクト・副会長・杉江正光   幹事 高橋陽一     会報委員長・生信良雄