皆様、こんばんわ。本日は夜間例会、友愛例会ということで、このようなパーティー形式で中間と食事をしながら楽しく時間を過ごしていただこうと思っております。今回でこのような例会は4度目となりますが、そのうち2回は無作為に指名させていただいた方にスピーチをお願いしました。今日もまだスピーチされていない方にお願いしようと思っておりますのでよろしくお願いします。
また、今日は懐かしい仲間、中村さんにもお越しいただきました。久しぶりに元気なお顔を拝見できてとても嬉しく思います。後ほど挨拶していただきますのでよろしくお願い致します。
明日は、寺田さん、田口さんのご尽力でいよいよ伏見勲さんのインフォメーションを行い、来週には入会式を行う予定です。皆様もどんどん仲間を増やしていくためにご協力をお願い致します。

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◎中村　博さん挨拶
皆様、ご無沙汰しております。今回、高橋さんからお電話をいただき、退会したにもかかわらずこのような場所に呼んでいただきありがたく思います。
早いもので、私がロータリークラブを退会して2年半が経ちました。皆様ご存知のように、私はトヨタ関係の仕事をしておりましたので、トヨタが2000年からコストダウンの方針を打ち出し、この仕事を始め33年間で初めて厳しさを味わいました。仕事の見積もりを出しても、今までなら通っていたものが簡単には通らなくなり、これまでの７割の利益しか入らなくなってしまいました。それでも借金や人件費、設備費は変わらないわけですから、どうしたらいいかと考えたときにまず出て行くお金を減らしていくしかないと思ったのです。そのため、ロータリークラブも退会させていただき、保険も解約、もちろんゴルフや飲みに行くこともなくなり、経費削減に努めました。
これまで返済を滞ったことのなかった銀行でしたが、冷たい扱いを受けるようになり裏切られたような思いでショックでした。 いろんな方々にも相談し、当クラブの後藤先生にも相談したこともあります。「そんなに厳しいならやめてしまうか。けれどやめるには800万円いる。」 と言われたこともあります。
そんな厳しい状況でしたが、生き抜くために韓国へ仕事を出し、安いコストで製品を作らせることにしました。しかし、品質は悪いので日本で直して出荷するという手段をとることにしたのです。
一番辛かったのは、50人いた従業員のうち10人を辞めさせたことです。私の一存で若い者はまだ就職口があるから大丈夫だろうと年配者を残しました。今思うと、後をとってくれている息子のためには若い者を残してやった方がよかったかなと思うときもあります。どちらにしても、従業員を減らしたことは、会社の中をギクシャクしたものにしてしまいましたし、本当に辛い決断でした。
自動車業界は1970年代には作れば売れると言われ、日本の自動車メーカーも大きく栄えていきました。しかし、1980年代に入るとシェア争いになり、トヨタ、ホンダなどの競い合いが目立つようになったのです。エンジンの開発には莫大な費用がかかりますので、合併する企業も出てくるようになりました。
トヨタはこれまでは中高年向けという印象がありましたが、ホンダが若者向けの車を販売し人気があることから、若者をターゲットにする戦略に乗り出しているようです。どちらにしても下請けの会社はトヨタの方針の基に変成され、製造過程も変わってきてしまうことには変わりありません。
長々とお話してしまいましたが、私の退会の理由と背景を少しお話させていただきました。ありがとうございました。