WEEKLY REPORT
第528号  No.17  2003年12月1日
手を貸そう       "Lend a Hand"

本日のプログラム
前例会の記録
次例会の予定

○12月1日(月) 第528回
○ソング:君が代・奉仕の理想
○行事:年次総会
(担当 会長・幹事)

○11月17日(月)  第527回
○ソング:我等の生業
○行事:外部卓話
オリベ2003inNY「クラフト展・観光展」
岐阜県農林商工部
商工局長  長屋 栄様
(担当 国際奉仕)

○12月7日(日) 第529回 
○ソング:
○行事:忘年家族会
(小林幸子ショー)
(担当 出席・親睦)


会長挨拶 篠田伸実会長
皆様こんにちは。11月といいましても暖かい日が続いており、スポーツをするにはいい季節だと思います。
昨日のマラソンでは、高橋尚子選手が素晴らしいタイムで優勝するだろうと、誰もが思っておりましたが、結果は日本人としてはトップですが、タイムは平凡なものに終わりました。勝負の世界の厳しさを痛感いたしました。事前の報道では絶好調と言われておりましたが、そういった絶好調で万全を期したときにこそ落とし穴があるものなのだと思いました。私もゴルフをしていて、絶好調のときに限って、思わぬミスが出たりするものです。我々も普段の生活にそのようなことのないよう気をつけたいと思います。
本日は岐阜県商工局長の長屋様をお迎えして卓話をお願いしております。先般、アメリカにおいて日本の産業を含め、いろんな事を広めようと「オリベinNY」という催しを開催されました。新しい時代に新しい試みをするということはご苦労もあるかと思います。そんなお話もしていただけるかと楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。
次に連絡事項ですが、11月15日に次期指名委員会を開催いたします。 内規に従いまして、現会長、直前会長、さかのぼるパスト会長3名、会長エレクト、幹事の7名で行いますのでよろしくお願いします。
また、会計の古田会員が、健康上、仕事上の理由から会計業務をまっとうできないということで、これまで副会計の柳原会員に代行をお願いしておりました。しかし、お金のことでありますし、いつまでもこんような形をとっていてはいけないということで、正式に会計を柳原会員にお願いすることに理事会で承認されましたので、ご報告いたします。
今期は長良川の清掃を取り止め、トンボ池の清掃活動に切り替えましたが、丁寧なその事後報告をいただきました。森会員にも気配りいただきまして、感謝しております。ありがとうございました。
それと、あしたの会からも先日のバザーのお礼状も届いておりますので、ご紹介しておきます。

来客紹介 出席報告
長屋 栄様 (岐阜農林商工部 商工局長)
本日のホームクラブ 先々週の補正出席率

 22/33 66.66% 

 26/33 78.78%

ニコBOX 尾藤委員長
石田光政
きのうは宮崎フェニックスG.C日本ダンロップ全国大会に行ってきました。今週はプロのトーナメントが行われる前で、コースがラフの深さを始め、グリーンの速さ等々素晴らしい状況で十二分に楽しんできました。
寺田 稔
久しぶりに例会に出席出来ると思うとうれしくて、昨夜はよく眠れませんでした。田口さん、いろいろとお世話になっております。
寺田 稔
平松パスト会長さん、孫の七五三の記念写真、大変きれいに写していただき、じじ馬鹿の一人としてお礼申し上げます。また、大変お値打ちにしていただき、ありがとうございました。
真鍋貞典
寒くなりました。サイフも寒いです。ハートまで寒くならないようにしたいです。

尾藤英邦
久しぶりに堀場さんにお会いして!!うれしくて。
大野茂夫
元気にやっています。
榎本光伸
岐阜農林商工局長、長屋栄様、本日は大変お忙しい中、卓話をお引き受け頂き、誠にありがとうございます。今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
田口利満
高空に馬ばかりでなく肥ゆる季節で悩んでいます。
日比正子
今朝8時の飛行機で福岡から舞い戻ってきました。福岡空港は地下鉄で天神から11分、アクセスが大変便利で感心しました。
堀場弘一
今日の風はちょっぴり寒い。でも例会場はあったかいですね。

委員会報告
◆社会奉仕委員会:園部委員長
11月23日(日)、am7:00より、岐阜東RCが主管となり本郷町並木清掃が行われます。自由参加となっておりますが、7クラブ合同の奉仕活動でありますので、是非ご参加いただきますようお願い致します。
◆会員増強委員会:田口委員長
先週、皆様のお手元にエトスRCへの入会のご案内を配布させていただきました。会員増強に関しては皆様のご協力が不可欠でございますので、よろしくお願い致します。

外部卓話 岐阜県農林商工部 商工局長 長屋 栄様  (担当 国際奉仕)

卓話者紹介:榎本国際奉仕委員長
本日は外部卓話ということで、NYからお帰りになったばかりで大変お忙しい中、岐阜県農林商工部商工局長の長屋 栄様にお越しいただきました。先般、行われましたオリベ2003inNY「クラフト展・観光展」についてなど、興味深いお話が聞けるものと楽しみにしております。よろしくお願い致します。
◎長屋 栄様卓話
皆様こんにちは。岐阜県農林商工部商工局長の長屋でございます。
今、過疎化が進み、子供の数も減っている状況の中、閉塞感を打破するためには、思い切ったことをやっていかないといけないと思っています。都市計画におきましても長い
先を見てどうしていくべきかということを考え、基盤から始めることが大切だと考えています。そのため、財政担当で土木を担当したときには、鉄道降下事業については、県として岐阜市とも調整を行ってまいりました。しかしながら、都市計画については、民間の企業の方々の先取の目、発想には感心するものがあります。ビルもどんどん建っておりますし、都市づくりが出来つつあると思っておりますので、いずれは名古屋の定住人口をこちらに持ってこれないかなと考えております。
柳ヶ瀬についてもそうですが、今は街の構造、道路一つとっても悪い事例ばかりですので、産業の振興のためリフォームしないと新しいものは生まれてきませんし、活力も生まれてこないと思います。ある雑誌に大阪でお好み焼き屋を経営している人の記事が連載されていましたが、その中で新しい取り組みと地域のものがその気にならないとだめなんだということを盛んにおっしゃっていました。地場産業を振興する上で大事なことは、やる気のあるところを見せ、何をするべきかを考えていくことだと思います。また、このような時代の厳しい風の中、これは役人に関しても同じことで、意識を変えていく必要があると思っています。私も自分の生き方として、役人である前に一人の人間でありたいという信念を持っております。幸いなことに、私の場合はこうして民間の風に当たる機会があり、新しい刺激を受けることが私の財産になっています。
今、政府も改革、改革と盛んに言っておりますが、どうも改革倒れになっているようです。リンカーンの精神でやっていただけばよいのですが、現実は政府による政府のための政府の改革になっているのではないでしょうか。実際、産業振興に熱心に取り組んでいるのは役人ではなく、民間の企業だと私は思います。オリベの精神ではありませんが、規定概念を取り除き、新たなものに挑戦していくことが大切だと考えます。
ニューヨークへは先月21日から今月の4日までのちょうど2週間行ってまいりました。オリベプロジェクトの内容としましては、20日からはメトロポリタン美術館においてオリベニューヨーク展を開催、そして28日からの6日間はグランドセントラルターミナルビルにおいてクラフト・観光展を開催したしました。 私はゆっくりと見ることはできませんでしたが、一つ感心したことは、メトロポリタン美術館は100年という歴史のある建造物であり、クラフト・観光展を行ったグランドセントラルターミナルビルも90周年も迎えるということでした。日本において100年の歴史のある建築物というと江戸城の石垣くらいしかないのではないでしょうか。そのような歴史的建造物が残っていることは素晴らしいと思いました。
そして日本の文化をそのメトロポリタン美術館でご披露し、日本の文化を知ってもらおうと考えたのです。更にはそのような風を起こし、実践的に売ることができるようなPRをしていこうと思いました。せっかく2005年に愛知県で万博も開催されるわけですし、その折に岐阜へも寄っていただくことができるのではないかとも考えました。
開催にあたっては、ビジットジャパンキャンペーン推進委員会との連携やジェトロの協力も得ることができました。ジェトロもこれからは輸入ばかりに頼るのではなく、地域と地域のいいものを交換するという試みをしていこうという点でオリベの精神と共通するものがありました。また、ビジットジャパンにおいても、入国する観光客と出て行く観光客との割合が1対3〜4という実情をなんとかしようということで、我々と一緒になってやってくださいました。
今回のオリベNY展については、NYタイムズでも大きく取り上げていただけ、本来ならば国策でやるべきものを岐阜県単独で行ったというところを大変高く評価していただいておりました。
オリベNY展については3年プロジェクトとして構想をねってきましたが、文化振興ばかりではなく、産業振興にも役立てたいということで急きょクラフト・観光展も行うこととなりました。産業振興については10年ほど前から物作りであれやこれやと考えながらやってきましたが、何が一番間違っていたのかということに気がつきました。 肝心なそれをさばく市場がなかったことだということです。アメリカにいって思いましたが、何もひねったものを作る必要はないのです。日本の伝統文化を知ってもらい、買ってもらうという仕組みを作ることはできないだろうか。
今回、アメリカへすり鉢等を持っていきましたが、感心を集め我々とは少し違った感覚で見ているようでした。アメリカでは畳をベッドに下にひいて使用したり、着物の腰巻を部屋の飾りにしたりと既成概念にとらわれない利用方法がありました。美濃和紙などは素材そのものが大変喜ばれているようですし、我々はもっとプレゼンテーションをうまく行い、市場展開をしていかなくてはいけないと思いました。
もう一つ驚いたことは、アメリカ人の日本文化に対する感心の高さでした。オリベとは何かという話から、隠れキリシタンの話にまで議論が及びましたが、結局彼らの言いたかったことは、既成概念にとらされず、個性を尊重する、個を認め合うことが大切だということでした。まさに自由をおうかし、新しいものに挑戦するという精神はさすが歴史あるアメリカだと思いました。メトロポリタン美術館で何が人を引きつけているかと考えたときに、やはりそれは古い文明を大事にするという精神だと思いました。
今日のしているネクタイもそうですが、これはアメリカのグランドゼロにあるブランドショップで買ってきたものです。そこにはありとあらゆるものがあり、高級ブランド品から中国製の安いものまでありました。中国の製品がこんなところまで進出していることに驚き、同じ土壌では日本はなかなか競争できないだろうと思いました。日本はその隙間を狙っていくしかないのです。これはもの作りに限らず、発想の転換が必要なのです。今まであったものをなぞるのではなく、変えていくことの方がプラスになると思います。
今回のオリベNY展で感じたことは、日本文化を素直に外国へ持っていき、それをしっかりと説明できるだけの勉強をすることが大事だと思いました。要は国際化というのは、外国を見るということではなく自分の国、つまり自分の足元を見ることにあるということを痛感いたしました。また、ある本にも個と全体のバランスや新と旧のバランスが非常に大切なのだということも書いてありました。そういった意味で今回のアメリカ訪問は勉強になりました。
まだまだやりたいことはたくさんありますが、皆さんの意見も聞きながら地に足のついたことをやっていきたいと思っております。
最後に私の自論でございますが、アメリカで非常に残念な光景を目にいたしました。それは高級宝石店のティファニーで何十万もする宝石に集まる日本人の姿
を見たことでした。これほどブランドにこだわるのが日本人くらいではないかと情けなくなりました。我々はもっと日本の伝統を小さいうちから教育していく必要があるのではないかと痛感しました。
円高といわれ、国内事情もままならないという今、政府ばかりが悪いのではなく、国民ももと日本のよさを認識し、自分の国のものを使うことが大切になってくると思いました。個から改革しないと経済の活性化は望めないと感じました。
また、日本はもの作り、思いやり、気配りに関しては日本は素晴らしいものがあると思いました。日本人はまじめに最後まで仕事をやりますし、信用もあるのです。日本人はこういうところに誇りをもっていいと思うのです。
2週間ほどの滞在でしたが、百聞は一見にしかずでいろんな勉強をさせていただきました。


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岐阜エトスロータリークラブ
例会日 毎週月曜日 12:30〜13:30
例会場 岐阜グランドホテル TEL:058- 233-1111
〒502-8567 岐阜市長良648
事務局 〒500-8833 岐阜市神田町2丁目  岐阜商工会議所3F
TEL:058-264-9235  Email:ethos@newsclub.ne.jp

会長・篠田伸実   会長エレクト・副会長・杉江正光   幹事 高橋陽一     会報委員長・生信良雄