WEEKLY REPORT
第498号  No.30  2003年3月10日
慈愛の種を播きましょう      "Sow the Seeds of Love"

本日のプログラム
次例会の予定
前例会の記録

○3月10日 (月) 12:30 第498回
○ソング:我等の生業
○行事:クラブフォーラム
(担当 ニコBOX)

○3月17日 (月) 12:30 第499回
○ソング:それでこそロータリー
○行事:アッセンブリー
(担当 会長エレクト)

○3月3日 (月) 12:30 第497回
○ソング:君が代・奉仕の理想
○行事:内部卓話(私の職業)
(担当 職業奉仕)


会長挨拶    真鍋 貞典会長

皆様、こんにちは。ようやくと言いますか、もうと言いますか、春めいてきました。先週の土曜の雨は真冬のそれとは違い、どこか暖かいものを感じるものでした。そして昨日の日曜は春の嵐といった、風の強い一日でしたが、陽ざしは確実に春のきらめきを思わせるもので、雨あがりの野原のまだ背丈の低いものの、緑を増してきた草葉にそそいでいました。
こうした陽気になると、人の気分も体も冬の間縮こまっていたのが、なんとなくほんわかと和らぎ、伸々としてくるものです。
さて、現実に戻ってみますと、イラク問題に関しては今だに緊迫した状態は変わらず、米英は新たな議決案を安保理に提出し、採択を推し進めようとしていますが、まだ混沌としています。
北朝鮮は韓国のノ・テウ新大統領の就任式前日に、日本海へミサイルの発射実験をしたりして、私共の理解し難い行動を取っています。瀬戸際外交という言い方をしていますが、何かゲームをしているような外交のしかたは、近隣の韓国、日本等にとっては、えらい迷惑な話です。
アメリカのイラク攻撃に真向切って反対しているフランスでも、実はシラクのメンツを保つために大見栄を切っているだけで、いざとなれば必ずアメリカに協力するであろうし、戦後のイラクにおける利権に介入してくるであろうと言う人もいます。
こうした国際関係の外交ゲームのような様相は、軍事大国のエゴとしか思えません。こうした動きの裏には、私共のようなごくごく普通のしかし単純に素直にこうした流れを見てみると、戦争によって常に苦しむのは一般の国民であり、主義主張をひけらかす独裁者の元で苦しむのは一般の国民です。世界の国々の世論が70、80%の割合でイラク攻撃に反対という結果が出るのは当然です。英でも70%が反対ですし、米国でも反戦の意見が強まっています。
さて日本はどうしますか。日本だけがどうするかをはっきり表明していません。首相も外務大臣も国会答弁でもはっきり答えてません。米が攻撃を始めても知らぬ顔していて、せいぜい戦後のイラクの復興のために例のごとお金だけを出すか、それとも無条件で積極的に攻撃を支援していくか、その中間で国連の決議があったら支援していくか。大きく分ければ3つの道があります。ただはっきり政府は言いませんが、今の動きは米に査察の継続を影ながら提案し、攻撃を始めるのはもう少し我慢して、今の査察のやり方でだめなら、日本はフランス、独等の攻撃に反対している国にも米への協力を提案していく態度を取っていくというもののようです。
なぜ表だって公式の場で米への攻撃の反対を言えぬかと言えば、米のタカ派の連中が「オマエ達は何を言っているのだ。北朝鮮が今の調子でのさばって、もし日本へ本格的な脅しをかけてきたら、オマエ達だけで何が出来るんだ。オレ達はそうなっても知らぬぞ」なんて言われてしまうことも考えているようです。本当に今の日本の立場の難しさを考えさせられてしまいます。
いずれにしても、悲惨な一般市民が出ぬような方向に向うことを願うものです。


来客紹介 出席報告
 
本日のホームクラブ 先々週の補正出席率

 29/35 82.85% 

 30/35 85.71%

慶祝行事 田村 豊 出席・親睦委員
会員誕生日 
高橋陽一
夫人誕生日 
早瀬宏子、寺田勝子
結婚記念日 
石田光政

ニコBOX

石田光政
ゴルフのHcpが60才過ぎて、やっとシングルになったのが、今度はシングルの中のシングルという、片手のHcp5になりました。お祝いに沖縄へ一週間行ってきました。
後藤昌弘
花粉症の季節です、辛いですね。
大野茂夫
杉江さん、いろいろお世話になります。確定申告で還付される予定です。
横山栄祐
中国語で「マイタン」とは外食した時の、会計はいくらですかという意味です。
日比正子
本日は順番が廻ってきてしまい、苦手な内部卓話をするようにとの後藤さんからの仰せです。つたない話でお耳汚しと思いますが、よろしくお願い致します。
田村 豊
2月26日、新商品「ベリエトス」スタートさせました。イラクとアメリカの戦争が始まらず、ガソリン代が戻ることと、2つのお願いでニコボックスへ。
竹島武彦
本日もニコボックス、協力ありがとうございました。

委員会報告

◆次回IGM : 篠田伸実会長エレクト
3月20日にIGMを行う予定となっております。、テーマは「親睦について」で、出席予定者は竹島さん、岩村さん、柳原さん、安藤さんとなっています。会場は安藤さんの新しいお店「かわら町屋」です、素晴らしいお店ですので、皆様も一度行ってみてください。
国際奉仕委員会 : 樫詰庄二副委員長
台北サンシャインの10周年記念への出席者の方へ確認させていただきますが、集合時間はam7:30です。パスポートを忘れないようにお願い致します。
社会奉仕 : 柳原英三委員長
先週2月24日、献血に協力している団体の協議会がサンピアで開催され、行ってまいりました。ロータリーだけではなく、いろいろな団体が献血に協力しているのですが、意外に配置薬の企業が多いことに驚きました。
また、その時の話のなかで、献血に対するお礼の問題について話され、今までは献血してもらうとお礼として図書券を渡していたが、厚生省から、図書券は金券に相当するので望ましくないという指導があり、中止することになったそうです。しかし、その後献血者の数が大幅に減少したという実状をみて、本来、献血というものは個人の善意で行うものであるが、今後どうしていくかが問題であると話されていました。


内部卓話   「私の職業」 (職業奉仕委員会)

「私の職業」卓話者:日比正子
「私の職業」をお話しするのには、「私の履歴書」のようなことからお話させていただいた方がよいと思います。
私は静岡市で4人兄弟の中の女一人として生まれ、温暖な気候のせいもあり、のんびりと毎日富士山を眺めながら、それなりに楽しく成長したと思います。
高校卒業後、住友商事の静岡支店に就職し、そこで主人と出会い、社内恋愛をし、静岡の近くに嫁いで欲しいと望んでいた父親の期待を裏切り、1970年、22才で岐阜に参りました。
当時は主人も住友商事の名古屋支店に勤務していましたので、サラリーマンの妻として気楽な気持ちでしたが、結婚後半年程で、主人が実家の書道材料販売の仕事に就くことになり、それからは生活が大きく変わりました。
大変努力型で負けず嫌いの主人でしたので、従来の国産品の書道材料、有名なものですと広島の筆、奈良の墨、因州の紙、甲州の硯等の販売だけでは飽き足らず、タイミングも1972年の“日中国交正常化”という、いいムードでもあり、中国の「文房四宝」と国アンティークの「文房四宝」に力を入れていくことになりました。
書のルーツはやはり中国であり、中国四千年の歴史を語るには、この「文房四宝」という分野も大変重要で奥深いものがあり、生来の凝り性も手伝って何百年も前の古硯、古墨、古印材、古書画等、書に関する道具を中国各地を巡り、驚異的パワーで収集し、またそれを全国の有名デパートで「中国展」とか「文房四宝展」とかの展示即売会を開き、販売するという販路も広げて、バブル期の頃には売上げも大変好調に推移していました。。
ところが、病気一つしたことのなかったような人でしたので健康を過信し、また仕事上のストレス等もあったと思います。(これは今、私がその立場になってよく判ります)1992年48才の若さで、肺がんの為、先立たれてしまいました。
大黒柱の主人を失い、一時はどうしたらいいのか本当に悩みましたが、「ここまでがんばってきた主人の情熱の灯火を消してはならない」と私自身に言い聞かせ、何とか今日まで続けてきています。
私達の子供の頃は、「読み、書き、ソロバン」の時代で、書道塾にも大勢の子供がお稽古に行っていましたが、昨今はパソコンの時代。パソコンから美しい書道文字が打ち出されてはきますが、やはり心静かに墨を擦り、心を込めて筆でお手紙などを書いてという、文化を守り続ける人がいる限り、私もこの職業を天職と思い、現在創業76年まで続いたこの職業を、後継者にバトンタッチできる日まで、何とか頑張っていこうと思っています。
地区職業奉仕委員長研修会報告及び卓話:後藤昌弘 職業奉仕委員長
2月22日、地区職業奉仕委員長の研修セミナーが行われ、服部ガバナーはじめ皆様出席の中、みっちりセミナーを受けてまいりました。ガバナーからも必ず報告するようにと言われましたので、少しお話させていただきます。
まず、このセミナーが行われた主旨についてですが、職業奉仕というものが少し形骸化しているということで、てこを入れなくてはいけないとガバナーがお考えになったようです。
職業奉仕というのは日本人には理解しにくいものなのですが、ビジネスというものにはたいてい利潤がついてまわります。しかし医者や弁護士といった職業は、先に困っている人を助けてからお布施がついてくるものです。そういう点では、理解しやすい職業であり、まさに職業奉仕といえるのです。奉仕というのは無償のサービスであり、それを結ぶのは慈愛の種であるというお話でした。
では、その職業奉仕に関る慈愛の種とは何かというと、そこで4つのテストにつながり、商品が本物かどうか、広告に偽りはないか、お客様は満足しているか、みんなで発展していけるかどうか、ということになるとの説明がありました。このことについては、地区のホームページにも詳しく載っているので御覧ください。
私の個人的な意見としては、職業奉仕ということに対しては、アメリカ人と日本人とは感覚が違うのではないかと思っています。
アメリカ人はもともとイギリスからの移民で、宗教的プロテスタントが染み付いています。
19世紀にドイツの学者、マックス・ウェバーが「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という本を書いていますが、この中で資本主義の発展にはプロテスタント的倫理観がその背景にあると言っています。プロテスタント的な考えには職業は自分の天職であり、神に与えられたもので、その仕事をすることは神に対する奉仕であり、自分の義務である。また無駄遣いせず、一生懸命働いてお金を貯めることが人としてやるべきことである、というのがプロテスタントの基本的な考えであるようです。そしてこの考え方が資本主義の発展の背景になったと言われているのです。
我がロータリーもアメリカのポール・ハリスという人が3人の友人と始めたと言われていますが、おそらくプロテスタント的な考えが影響していると思われます。私も入会して10年になりますが、職業奉仕として、ビジネスと奉仕活動が矛盾するのかどうか、ということに関することは見たことも、聞いたこともありません。アメリカ人の考えは、ロータリーに入会したことも、そして職業は天職であり、それを一生懸命行なうことが神に対する奉仕、社会に対する奉仕であるということなのでしょう。
しかし、日本人にはそのような倫理観はありません。日本人は無神論者なので、プロテスタント的な倫理観が理解出来ないのです。逆に言えば、アメリカ人からすれば理解出来ないのでしょうが。
結論を言いますと、仕事をしてお金儲けをすることは悪いことではない、むしろいいことなのだということ。このような考え方が、日本人には理解し難いといって切り捨てることはないということです。セミナーでも話がありましたが、4つのテストというのは1923年にロータリークラブに入会した、ハーバート・テーラーという人物が、倒れかかった会社の立て直しを頼まれたときにその会社の従業員に話した言葉なのだそうです。それをロータリーの職業奉仕の在り方、ガイドラインとして採用したのです。
最近世間を騒がせた雪印等の不祥事も、お金儲けのためなら何をしてもという考えが蔓延したためだと思われます。それを改善するために社外監査役等の第三者のチェックが入るような対策をとっているようですが、やはり会社経営においてのルールは必要であります。その上でも4つのテストというのは企業経営においては価値あるものだと思います。
今までの日本の場合、終身雇用制が一生その会社のために尽くし、会社のためなら悪い事までするというところまで追い込んでしまっていたと思われます。しかし、日本の企業も変わりつつある今、4つのテストを職業奉仕のガイドラインとして考える価値はあるのではないでしょうか。

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岐阜エトスロータリークラブ
例会日 毎週月曜日 12:30〜13:30
例会場 岐阜グランドホテル TEL:058- 233-1111
〒502-8567 岐阜市長良648
事務局 〒500-8833 岐阜市神田町2丁目  岐阜商工会議所3F
TEL:058-264-9235  Email:ethos@newsclub.ne.jp

会長・真鍋貞典  会長エレクト・篠田伸実  副会長・高橋陽一  幹事・早瀬正英  会報委員長・田口利満